郵便局42局設計監理|注文住宅なら岡山県岡山市にある綜合設計へお任せください。

注文住宅なら岡山県岡山市にある綜合設計

0862419082

お問い合わせ

コラム

メニュー

郵便局42局設計監理

監理

2018.03.19

こんにちは!

設計スタッフの井上でございます。

 

今回のブログは設計監理について記載しようと思います。

建築には「かんり」と名の付くものが2つあり、

建築業界の中でもあまり、違いがわかっていない人も多く、

よく混同されて使われています。

 

「管理」(施工管理)

→こちらが一般的によく使われる方の管理です。

いわゆる現場管理・現場監督さんと呼ばれる方がやっているお仕事です。

内容としては、設計図通りに現場が動くように、現場の職人さんを指示する役割です

現場の職人さんと密接に関わるので、基本的には工事会社の方がやります。(設計事務所はやりません)

立ち位置としては工事会社の代表者という形ですね。

*無資格者でもできます。

 

「監理」(設計監理)

→こちらが今回議題になっている監理です。

字が監視の監になっているのがポイントです。

内容としては、設計図通りに現場が仕上がっているかを確認します。

立ち位置としては、お客様(施主様)の代理人という形です。

*建築士資格者しかできません。

 

現場監督さんが現場を動かし、チェックするのが設計事務所の監理ということです。

簡単な工事ですと、設計監理をつけずに現場監督さんだけで、工事を進める場合もございます。

しかし、それですと現場監督さんの力量と人柄に大きく建築の仕上がりが左右されます。

大手の建築会社では入社一年目の新入社員さんも現場監督をすることは非常に多いので、

そのような経験不足の人ですと、図面の読み方すらわからず、適当に職人さん任せで現場を進めることもあります。

 

また、難しい工事ですと、そもそも難解な図面が多数出てきますので、

ベテランの現場監督さんでも理解ができない(数値や数式、工法が多岐にわたるため)こともあります。

そういったことを防ぐために、現場監督さんに指示を出す役目も設計監理にはあります。

 

流れとしては、

お客様がご要望指示→監理者が指示(お客様は素人なので、それをくみ取って、専門的な指示をだします。)

→現場監督が指示(設計士は現場の職人さんとは関わらないため、職人との仲介役をします。)

→職人作業・完工

 

こんな感じです。

 

他にも設計監理を依頼するメリットはあります。

もし、工事会社の現場管理さんだけに任せてしまうと、

もしその工事会社さんが手抜き工事をする業者さんだったら、

お客様のわからないところで手抜き工事で建物が完成する恐れがあります。

そのため、お客様の代理人としての第三者的立場の建築士に監理(監視)をさせることでそのような被害を事前に防いでおります。

実際、ITなどのクリエイティブ業界でも、第三者にチェックを依頼して、質を保っているようです。

 

最近は上記のような依頼も増えています。

例えば、「ネットで安い工事会社を探したのだけれども、

安いからちゃんと工事をしてくれるか不安なので監理してくれませんか?」とか、

「信頼できる工事会社を探したのだけれども、どうも見積もりが高い気がする。見積もりの精査をしてくれませんか?」

設計監理とは、建築の専門家である建築士が相談相手になってくれるというメリットもあります。

また、監理料は工事額の数%しかかからないことが多く、

見積もり精査して浮いた金額や、安い工事会社を探して浮いた金額で十分設計監理を雇うことが出来るのです。

 

長々となりましたが、

郵便局さんから設計監理を依頼されまして、

四国4県の42箇所を弊社で設計監理しました。

公共の建物は基本的に設計監理をつけなければいけないので、

安く・質の高い建築を作れているのです。

民間のお客様にももっと設計監理を活用していただき、

満足度が向上していただければ幸いです。

 

弊社は、岡山県を中心として、中四国・関西と幅広く展開しております。

お気軽にご相談くださいませ。

 

失礼いたします。

 

綜合設計 井上