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耐震診断について①

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2017.10.20

こんにちは!

設計スタッフの井上統一郎です。

本日は住宅の耐震診断についての記事です。

 

日本に住んでいる限り震災による不安は誰もが抱えているかと思います。

ご自身の家が耐震的にどうなのかも気になる方が多いのではないでしょうか?

 

1つの大きな目安として、建てられた年月で耐震性能がわかります。

昭和56年を境に建築基準法の耐震分野は大きく変わりました。

56年以後に建てられた建築物は新耐震建築物と呼ばれ、

より厳しい耐震基準の中で建築されているので、耐震性が一般的に高いとされています。

それ以前の建物は旧耐震と呼ばれ耐震性が低いとされています。

そのため、各自治体はそのような旧耐震建築物を少なくするために、

耐震補強のリフォームを促し、助成金で補助できるような制度を設けております。

 

岡山県では工事をする際に、全面耐震補強で80万円、部分耐震補強で20-40万円支給されます。

ただ、工事をするには、その前に設計事務所に耐震診断を依頼しなければいけません。

その耐震診断も自己負担1万円程度で行うことができます。

国交省の定める基準では大体、耐震診断設計料は20-30万円程度必要ですが、

それが1万円でできるのですからお得ですね!

 

で、これが弊社が耐震診断した一例です。

 

 

綜合判定で0.49と出ています。これが1.0以上であれば一先ずは震度6の地震でも倒壊しないとされています。

今回の場合は、0.49ですので、半分以下の強さしかありません。

ただ、場合によっては田舎のお家とかですと0.2とかのお家も結構あったりします。

 

 

 

で、弊社が補強計画をしたら何とか1.0以上になりました。

これでも十分とは言えませんが、今回は耐震補強がメインではなく、

住宅の全面改装などのリフォームがメインだったので、

そのリフォームの使い勝手が極力変わらないように補強するとなるとこの程度の点数にしかなりませんでした。

 

しかし、弊社の提案はこれだけでは終わりません!

 

 

こちらの数値は2.8以上、つまり通常の3倍近くの強さを確保する数値が出ております。

これは何かというと、家全体を補強するのが条件や予算的に難しい場合、

寝室やリビングなどよく使う部屋を重点的に補強することで、

そのお部屋だけでも震災の被害を軽減させるという考え方です!

要は、お家の中にシェルターになるようなお部屋を作っといて、その中に逃げればとりあえず他よりは、安全でしょって考え方です。

 

このような補強でも、補助金の申請はできます。

間取りや空間、デザインを優先してリフォームしたいけど、耐震性も最低限気になる!とか

もちろん全体改修して強い家を作りたいけど、費用が。。。なんて人は、

一先ずこのような補強をしてみてはどうでしょうか?

この補強ですと、2階建ての1階部分を補強するだけで、

全体的な強さは1以上、

部分的な強さは2.8以上ですので、費用対効果としても非常に高いと思います。

 

ただ、耐震関係は命にかかわることです、

工事自体は地域の工務店さんやリフォーム屋さんにお任せすればよいと思いますが、

設計や診断はきちんと専門の設計事務所に依頼することをお勧めします!

 

失礼いたします。