構造
地震のマメ知識
先般、巷がお盆休み前でウキウキしている中、突然 宮崎県に震度6弱の地震が発生。
気象庁から南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発令され、肝を冷やした方も多かったのではないでしょうか。慌てて防災グッズなどを買い求めましたが、半分程度しか確保できませんでした。日頃から、万一のための備えが大切だと痛感。
現在、いつ発生するか分からない地震を正確に予知することは非常に難しく、スマホ・TV・ラジオから “ピポン・・・ピポン・・・ピポン・・・緊急地震速報です”と爆音で鳴る緊急地震速報しかないかと思います。鳴ったとしても、30秒程度しか避難する時間がないため、テーブルの下に潜るとか屋外に退避するなど身の安全を図るのが、精いっぱいなのではないでしょうか。 今回の事を教訓にし、地震に対する備えを見直しする良い機会であるのではないかと考えています。
さて、技術的な話を1つ記載します。 地震の強さを表すのに震度階(震度3、震度5)、加速度(gal)を使いますが、この2つの数値の関係をご存じでしょうか。
今回は難しい専門的な話しを割愛しますが、気象庁が使っている2つの値の関係式のみご紹介します。
気象庁は瞬時に計測震度を計算。緊急地震速報に反映しています。
計測震度: I=2log10a+0.94 I:計測震度、a:加速度(gal)
(例)a=127.85(gal)の時、計測震度 I=5.153 ⇒ 震度5強 (気象庁震度階級表より)
少し興味を持たれた方、詳しい解説が知りたい方は、気象庁ホームページ(知識・解説)参照して下さい。
一級建築士・構造設計一級建築士 杷野栄治