2025年大阪万博 社員旅行
こんにちは!綜合設計の井上です。
今回は先日弊社で行ってきた社員旅行【大阪万博】についてです。
弊社は隔年で慰安目的と研修目的の旅行を行っているのですが、今年は研修目的の年だったので、
せっかくなら世界中の建築士がデザインした建物が見れる万博に行こうということになりました。
流行りのものを抑えていくというのも設計士がデザインする上では重要な要素なので、そういったことが経験できる会社にどんどんなっていけたら良いなと思います。


一応、一級建築士として仕事をしているのでプロとしての意見だと、一番感心したのはメインの大屋根リングです。組み方は清水寺なんかと同じような日本の伝統的な組み方にアレンジを加えた形となっていて、外国の方などは大阪でちょっとした京都を味わえるスポットになっていると思いました。また、全体の基本計画としても、大屋根リングがあることで地上の密集を防げるほか、雨天時には屋根の下を歩くことができる、晴れの日はリングを一周するだけでも建物を全て見ることができるので例え、各パビリオンの抽選に外れてしまっても満足度の高いものになると思います。(1万歩以上歩くと思いますが笑)
めちゃくちゃ人が多かったですが、歩けなくなるほど渋滞が起きないのはこの大屋根リングがあるおかげだと思います。このリングは当初では仮設建築物として、イベント後は撤去する予定だったかと思いますが、これを常設にするとなると法的な規制が問題になると思います。その辺りはどのように解決するか同業者としては注目したいところです。
その他のパビリオンについては、正直「がっかり」かなと。素晴らしい建物もあるのですが、多くの建物は簡易的な作りになっていて、建築業界というよりはディスプレイ業界の展示品に思いました。過去の大阪万博では図面なども見たことがありますが、非常に丁寧に作られていましたが、今回は、ショッピングモールのテナントなどで良く見られるようにフレームなどは使い回しで、表面の仮面だけを付け替えたような形です。その為、そのデザイナーや建築士の技術力はほとんど表れていませんでした。表面的には奇抜なデザインは多いですが、今の時代デザインだけならAIの生成画像でも奇抜なデザインは考えることは可能です。私たち技術者はそのAI等が生成したデザインをいかに、現実に落とし込む建築が出来るかがポイントになりますが、仮設で直ぐに壊すからといって手を抜いた建築物にはがっかりしました。例えるなら美容整形で表面だけよくした量産型美人という印象でした。
とまあ辛辣な意見をしましたが、私自身建築士としての目線ではなく、一般観光客として建物を見た場合には、実はめちゃくちゃ満足度が高いです。せっかくなら家族にも見せてあげたいなと思いました。その為、同業者の方々はあくまでプロとしての顔は忘れて楽しむのが良いかと思います笑


その後は、通天閣や新世界、あべのハルカスなど、大阪ミナミとthe大阪と呼ばれる部分も散策して、夜には串カツを片手に乾杯して楽しい夜を過ごしました。

最終日は朝から食べ歩きをした後に、旧エキスポシティにあるふれあいがたの動物園「ニフレル」に行ってきました。行先も事前に社員みんなでアンケートや意見を出し合って決めたのですが、意外と動物園の希望が多かったのは驚きでした。こういった意見がでるのもボトムアップ型の企業ならではかと思います。
今年もしっかり仕事を頑張って来年もまた全員で社員旅行に行けたら良いと思います。
綜合設計 代表取締役井上統一郎