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水面に浮かぶ、色とりどりの建築

広島県大竹市にある下瀬美術館を訪れました。

新幹線で広島へ向かい、最寄り駅からはシャトルバスを利用して美術館へ向かいました。

こちらの美術館でまず目を引いたのは、水面の上に並ぶ、色とりどりのキューブ型の展示室でした。

鮮やかな色の建物が水面に浮かぶように並ぶ景色はとても印象的で、水面に映る建物や空も美しく、思わず足を止めて眺めたくなります。水面と色とりどりの建物が作り出す景色には、日常とは少し違う特別な雰囲気があり、展示室に入る前から心を惹かれました。

下瀬美術館は「アートの中でアートを観る」というコンセプトを元に、展示作品だけでなく、それらを取り囲む建築や空間そのものを楽しめるように考えられています。

特に興味深かったのは、色とりどりの展示室が、見た目だけでなく実際に水に浮かぶ仕組みになっていることです。建築家の坂茂さんが瀬戸内の島々から着想を得てデザインしたもので、水の浮力を利用して展示室を移動させ、配置を変えることもできるそうです。

美術館の展示室といえば、決まった場所にあるものを思い浮かべますが、ここでは展示室そのものが動くという、これまでのイメージを覆す工夫が取り入れられています。水面に浮かぶ美しい景色の中に、そんな仕組みが隠されていることに驚かされました。

また、展示室の色彩と水面の組み合わせも魅力的でした。建物や空が水面に映り込み、見る場所によっても景色の印象が変わります。建物そのものだけでなく、周囲の風景も含めてひとつの美しい景色がつくられていることに、下瀬美術館ならではの魅力を感じました。

今回訪れてみて、建築は単に建物としての機能を満たすだけでなく、訪れる人に驚きや感動を与えるものであると改めて感じることができました。

                                  二級建築士 柏原 里奈

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